
三代目ヴォーカリスト、Joseph Williamsが初めて参加したアルバムです。
そのJoseph、いきなり5曲の作曲に参加するという、大貢献をしています。ヴォーカリストとしても、適度に粗さがあり、黒さはBobby Kimballに譲るとしても、リズミカルでソウルフルな、大変ポテンシャルの高い声を聴かせます。パワフルな「Till The End」、各楽器がダイナミズムを作り上げている「We Can Make It Tonight」、中南米のリズム感が楽しい「Can't Stand It Any Longer」「Somewhere Tonight」と、Josephだからこそ映える曲が目白押しです。
また、パワフルに歌えるJosephがいることによって、バラード曲が大変映えているのもこのアルバムの特徴で、TOTOのバラード担当Steve Lukatherが熱唱し、絶品のギターソロを奏でる「I'll Be Over You」がこのアルバムでは特に有名ですが、私はSteve Porcaroの朴訥な声と幻想的な雰囲気が印象的な「Lea」が一押しです。特に、アウトロでのJoseph、David Paich、Luke(もしかしたらJeff PorcaroとMike Porcaroも?)が「Lea do you still want me to want you」のフレーズをそれぞれリフレインする、儚げな終わり方から、Miles Davis参加のムーディな小フュージョン「Don't Stop Me Now」につながるところにも惹かれます。
さまざまな音楽がうまく混ざり合った、今までにないやわらかさを持った作品になりました。燦然と輝くアルバムでないからこその味があります。私にとっては、屈指の名盤です。
1. Till The End
2. We Can Make It Tonight
3. Without Your Love
4. Can't Stand It Any Longer
5. I'll Be Over You
6. Fahrenheit
7. Somewhere Tonight
8. Could This Be Love
9. Lea
10. Don't Stop Me Now

